向き・不向き

2005年4月16日 恋愛
今日から彼氏は2週間の出張へ
私に部屋の観葉植物の水遣りと風通し役を頼み

「俺のこと忘れたらあかんで」

というメールを送りつけて出かけた

…なんだかホッとした

やっぱりひとりの時間が一番なのか?
四六時中を同じ誰かと過ごすことに
慣れようと慣らそうと無理してるのか?

恋人・夫婦・家族
形はどうであれ
私は「まとまり」には向いていないのかもしれない

だとしたら
ひとりで生きていくだけの強さが欲しい

唯一のトトロ

2005年4月13日 家族
結婚記念日ぐらい主人のことを考えよう
今日、薔薇を抱えて帰ってきた人のことを

知り合ったのは12年前の今日
当時一人暮らししていたマンションで
真夜中に突然非常ベルが鳴った

な、なにごとっ??

慌てて部屋着のまま外に飛び出してみると
たまに見かける涼しげな顔立ちの隣人に話しかけられた

「何かあったんですかね?」

…これがふたりのはじまり

まぁ落ち着くまでコーヒーでも飲みますか
というわけで、まだ肌寒いエレベーターホールで
缶コーヒーをすすりながら冷えた手を温めつつ
何や会社近所やんとか同じ歳やねんやとか
鳴り止んだ非常ベルに気付かないほど話し込んでいた

そこからは急展開
元々が隣人なのだから、互いの行き来も面倒やなと
翌週には私の部屋が物置&PC部屋、主人の部屋がLD+寝室
そんな奇妙な同棲生活が春とともに始まった

憧れとか好きとかで始まった関係ではなかったからか
肩肘張らずに過ごせたのが心地よかった
そもそもの出会いもすっぴん&部屋着だったし
デートの後、相手と別れる名残惜しさも
次に会えるまでの九十九折るもどかしさもなかったが
へー…この人ってこんな人なんや
という新たな発見の日々が楽しかった
喧嘩もせず、感情をぶつけ合う事もなく
まるでそこはトトロのお腹の上のような心地良さ

当時、仲の良かった友人は、主人のことを
「となりのトトロ」と呼んでいたのは身内では有名な話
彼の名誉のためにも一応一言添えておくが
外見はトトロちっくではないのであしからず

正直、ときめきはなかったが、平穏で静かな毎日
幸せだと思っていたし、何ら不満もなかった
それが「退屈」という言葉に置き換わったのは
いつの頃からだったのだろう?

主人も結婚してから2度ほど浮気をしたことがある
(私が知っている限り)
たぶんもてる類の人だから、それは仕方ない
知ったからといって、驚いたことに嫉妬しなかった
私とはセックスレスやのに他ではしてるんや…と
体が女性に対して正常に反応できてよかったわと安心すらした

ある日相手の女性が鼻息荒く家を訪ねてきて
「ご主人は私とつきあっているんですっ!!」
と宣言されるという、昼ドラばりのシーンもあったけど
あぁ、そうなの?そんなに主人がいいならどうぞ
と、微笑みながら答え、それを奥様の余裕と勘違いされ
別れを告げられたこともあったようだ

でも余裕ちゃうしね、本気でそう思ったんだから

となりのトトロは結婚して9年たった今でもトトロだし
やはり約束どおり薔薇の花束を抱えて帰ってきたし
ずっとずっとこの穏やかさは続くのだろう
それはイコール気が遠くなるほどの退屈さともいえる
愛してるとかずっと一緒にいたいとか
そんな始まりの結婚生活ではないにしろ
私にとって心がみだりにざわめくことのない唯一の男性

何にせよ、
自分にとって唯一と思える人に巡り合うことは
愛せる人を探すよりも難しいことかもしれない
ちょっとふりきれてみよう

朝から我武者羅に仕事をしてみた
(がむしゃらってこんな漢字だったんだ)
…やるなIME

今日だけで1週間分の仕事を仕上げてしまい
(やれば出来んねや、私)
と、自画自賛しつつ、ふと手を休めてみたら、あれ?

疲れていた…

悲しくも三十路における肉体の限界か
はたまた日頃のなまぐさ生活の代償か
肩はパンパンピリピリで目の奥が重い
ギアチェンジすることなく動いてたんだね
あほやわ

あぁ…彼に癒してもらわなくちゃ

彼のことを考えない時間を作るという行動が
かえって彼を欲してしまう結果となり
これぞ本末転倒か?と、冷静になってまた気付いた

待てよ…1週間分の仕事を終えたということは
明日から1週間たっぷり時間がとれちゃうということ?
考える時間だらけになるやん
ほんまあほやわ

疲れきった身体をだましだまし
何とか仕事中で誰もいない彼の部屋へ到着
まずはベッドでのびのびーと伸びをして
くふふふ…とにやけながら深呼吸
彼の香りのする枕にぱふりと顔をうずめて
うとうと眠ること1時間

あぁ、癒された

パワーももらって家に帰ると彼からのメール

「今日俺の部屋に来てたん?」

はいはい、ちょっと疲れたので仮眠に

「やっぱりー!ベッドに残り香が」

あらら、それは申し訳ない

「よく眠れた?」

おかげさまでぐっすりと。癒されました

「よかった、じゃ俺はあなたの香りで癒してもらうわ」

やっぱり彼という存在は私にとっての栄養剤だと再認識
たまには我武者羅に仕事してみるのもいいかもしんない

9回目

2005年4月12日 家族
彼は若いし結婚なんてまだ早いわ

そう思ってみたが
私が彼の歳には、もうお腹に娘がいたんだ

その頃の私は何を考えていた?
今となっては思い出せないぐらいの過去
何より、幸せだったのかすら記憶にない
ただひたすら帰りの遅い主人を待ち侘び
まだ見ぬ子への愛情でバランスをとっていた

もしや流されていたのは
その頃の私の方だったのかもしれない
結婚・妊娠という幸せの絶頂と呼ばれる時期を
思い出したくても思い出せない

そんな空白の時間を抱えながら
明日、9回目の結婚記念日を迎える

主人は薔薇の花束を買ってくるだろう
結婚記念日には薔薇を抱えて帰ってきて
何気なく私が言った一言は
例外なく毎年律儀に守られている

むせかえるほどの甘い香りに包まれて
私はその時、何を想うのだろう

ぎくしゃく

2005年4月11日 恋愛
プロポーズ以来
ぎくしゃくした不自然さが続くふたり

私はというと、
会話の方向をそちらに向けないよう
素面だっていうのに饒舌になってみたり
意味もなく部屋の中を歩き回ってみたり

彼はというと、
返事について多くを語らなかった私から
さぐりを入れるべくさり気に話をふってみたり

とはいえ最終的に話はそこへもつれこみ

「なんで無理なん?」

ここへと繋がってしまうのだが
自分なりに言葉がうまく組み合わせられず
しどろもどろで会話が不成立

答えは決まっているのだと思っていたが
答えは決まっているのだと思い込むようにしていた
何とかそこまでは自分の気持ちが整理できた

彼は来週からアメリカへ2週間ほどの出張
帰ってきたら返事聞かせてと…

2週間でこんな大事なこと決められるわけないやんか
そういう私に

「俺は知り合って2週間で答えが出てたよ」

でも…

「どうするかってことじゃなくてどうしたいのかを聞かせて」

でも…

「最終的な結論は、ご主人と娘さん抜きでは出されへん」

ぎくしゃくして
まるでブリキのロボットのよう

プロポーズ

2005年4月11日 恋愛
俺のほうが間違いなくあなたを愛してるから
ご主人と別れて俺と結婚してください

何しろ突然のことで…

私の答えは?ヒミツで↓
娘とお弁当を持ってお花見に出かけた
午後から雨との天気予報がうれしくもはずれ
少し暑すぎるぐらいの日曜の公園
空を見上げると桜吹雪に目がくらみそうだった

親子連れや老夫婦、膝枕でお昼寝のカップル
それぞれがそれぞれにさくらを見て想うことだろう
もちろんそれは私にもあてはまることで
不思議と過去の幸せだった記憶ではなく
さくらから連想する悲しかった出来事を思い出していた

「さくらの下でプロポーズってすてきよね」

ファーストキスもまだ(であろうはず)の娘が
うっとりとそうつぶやいた

願わくばこの娘にとってのさくらは
うれしかったり幸せだったり楽しかったり
そんな象徴であり続けますよう

心からそう祈った
昨日のこと

明日映画観に行くねん♪
と、私

えー俺も行く
と、彼

何観にいくの?とかも聞かず
会社休んじゃっていいんかしらね
なんて言いつつうれしいんだけど

というわけで、いってきます
ネタばれしない程度に感想は後ほど
スパイクさんのブログを読んでてふと
ここって馴染みの喫茶店みたいだなと…

BARじゃないんだな、純喫茶って感じ

日常とはオフラインでいきつけの店
30分ぐらいの時間があったら足を向ける
重い扉を開けるとドア鈴のカランカランという音と

「お久しぶりですね」

というマスターの声
メニューなんて見なくてもわかるほど
トーストとサンドイッチしかない
コーヒーはいつも通りイケてて
そのくせアイスコーヒーはこってりシロップ入り

お客さんは見覚えのある常連さんで
肩書きやら生活なんかは知らないのに
なんだか妙な親近感
座る位置はそれぞれが暗黙の了解で
余計な言葉もなく心地いい時間を過ごせる

ほんま、地味やけど
まったりとしたここ
いいね

みかんで鼻血

2005年4月6日 日常
人生30と数年生きてきたが…

みかん食べていて鼻血が出たのは初めてだ
というか恐らく人類初か?

おろおろしながら
とりあえずティッシュ詰めてみた

どきどきしながら
もしや悪い病気なんじゃ?と
「鼻血」で検索しているうちに

止まった

誰かに聞いてほしかったけど
みんなもう寝てるし
ここで書いてみたさ
くすん

懲りずに「鼻血」「みかん」で検索してみたり

リンクご報告

2005年4月5日
きら猫さま ひよこさま 雨弓さま

はじめまして
ブックマークさせていただきました
会話のテンポが心地よく
じっくり読ませていただきたく
よろしくお願いいたします
m(_ _)m
携帯のバッテリーが弱くなってきたので
2年ぶりに新しい携帯に替えてみた

携帯で音楽なんて聴かないし
色んな機能はいらないんだってばと
店員さんとすったもんだした挙句
彼と同じキャリアにしちゃって
帰り道にひとりでにやけつつ

「俺のとお揃いやー♪」

と喜ばれるのが目に浮かび
ちゃうねん!これしかなかってん…
などの言い訳なぞ考えてるあたり
つくづく私って天邪鬼だなと

携帯を替えるたびに友達が減る
アドレスのメモリも今じゃ余裕の2桁台
メアドの交換も昨今では挨拶がわりだけど
結局それだけの人って結構いるもんだ

そんなことを考えていたら
独身時代のスケジュール帳を思い出した
予定がつまっていないと何だか憂鬱で
必死に空欄を埋めていた日々があった

空欄を埋めるためだけの予定
予定を埋めるためだけの友達

そんなものが必要じゃなくなったのは
いつ頃からだろうと思ったら…
あららん?主人と知り合った頃?

らしくもなく知り合った頃のことを
懐かしく思ってしまったからさぁ大変!

そんなことよりも何よりもこの携帯での
シークレット機能をマスターしなきゃ
(え?)
今朝、鏡を見ながらふと考えた

起きた時にはねている髪が
(いわゆる寝癖ってやつですね)
家では左側、彼氏の家では右側

人間、歩く時には左側じゃなきゃ気持ち悪いとか
かばんは絶対に右肩にかけないと不安とか
靴下は左足から履かないとグラグラするとか
どうやら方向に関するクセがあるらしい

それは骨盤が歪んでいるからとか言う人もいるが
まぁ専門家ではないので医学的根拠はいいとして
そうそう寝癖!
答えは簡単なことで…

私の場合、人が隣にいる場合
定位置はその人の左手側
ちなみに寝相は常に横向き

で、これを分かりやすく図にしてみると
(矢印は私の向いてる方向ね)

夫→私

彼←私

とまぁ、睡眠という無意識下においても
人間の身体とは実に正直にできており
自然と自分の気持ちベクトルを示していたわけで
それはベッドという狭いテリトリーにおける
互いの関係を顕著に物語っているわけで

今までクセ毛だと思っていた左側の髪の毛のハネは
ずっと夫に背中を向けて眠っていた事を証明しており
…父さん
「北の国から」の潤くん口調になったのは
なぜなのでしょう

春の伊豆

2005年4月3日 恋愛
娘が春休みで実家に泊まりに行ったので
彼氏と伊豆へ旅行に

はじめての一泊旅行
正直、出発の数分前まで迷っていた
あの感覚は何だったのだろう?
楽しいのは分かりきってきることなのに
何かが妙にひっかかる
約束の時間ぎりぎりまで家を出られずにいた

「ちょっと一泊で伊豆に行ってくる」

テレビを見ていた夫は
誰と行くの?とも聞かれずに
気をつけて
と、ふりむいてただ一言
その瞬間何かがすっとふっきれた

駅で待ってた彼氏はテンション高かった
彼は何事においても下準備は万全
インターネットを駆使して情報を集め
訪れる予定地の地図や歴史的背景等々
当然おいしそうなご当地産物まで調べ上げていた

一方私はといえば
出るのにぐずってた分、着替えだけを持っての出発
行き当たりばったりの性格もあるんだけども
ま、行ってから考えよう
そんな旅ばかりだったから驚いた

旅行って性格出るよな
つくづく思った
普通こういうのって女子の方が準備万端?
とにかくお弁当を買って電車に乗り込んだ

春の伊豆は初めてじゃなかったけど
ずっと新鮮な気持ちで過ごせた
あとほんの数日でほころびそうな膨らんだ桜や
新緑の中でお散歩中の通り雨
少し肌寒い中での露天風呂
季節を感じながらの旅行なんて初めてだった

身も心も彼に委ねてるから
そんな感覚になるのかもしれないな
ガラにもなく素直にそう思えた
やさしいご主人でうらやましい
行く先々での言葉がちくりと胸に刺さるぐらいか…

穏やかな春のような時間
伊豆へはもう行きたくなくなってしまった
この記憶は上書きされたくないから

部屋のあかり

2005年4月2日 家族
「主人在宅ストレス症候群」
聞きなれない言葉だが
そういうものがあるらしい
何でも「症候群」ってあるもんだ

夫が家に帰りたがらないのを
「帰宅拒否症候群」
というそうだが上記はその逆

夫が家にいることが
妻の大きなストレスとなり
心身に異常が出るのだそう

家が好きなんだと豪語する夫

会社帰りに同僚と一杯なんてこともなく
(そもそもそれが信じられない…)
出張へ行っても最終に間に合わせて必ず日帰り
休みの日には一日パジャマで過ごすことも

さて、今日は同僚とスペイン料理を食べてきた私
久しぶりに愚痴りながらのお酒も入っていい気分
歩きながらふと思いついて家の方向へ目を向けると
部屋に明かりが点いているのが見えた

はぁ…帰ってる

そう思った瞬間一気に酔いが醒めて
そのまま通り道の近所の公園で
煙草を吸って時間を潰すことにした

通称「恐竜公園」
恐竜の遊具があるので子供たちはそう呼んでいる
正式名称は私もいまだに知らないでいるその小さな公園では
ホームレスのおじさんが2人ほどアルミ缶を探して
人目も気にせず雑多なゴミ箱をあさっている

この人達も色んな事情でそうしているのだろうが
家に帰りたくなくてホームレスになった人もいるんだろうなぁ
なんて考えてるうちに危うく仲間入りしそうになった

私はどうだろう?
家が嫌いなのか、それとも主人が嫌いなのか

ふと気がつくと、もう終電の時間
さすがにこれを逃すと面倒くさいことになりそうなので
重い腰を上げて家に戻ることにした
気がつけば2時間ほど公園にいたことになる
遅くなった理由を聞かれた時にはこう答えよう
色んなパターンでシュミレーションしながら

夫はもう寝ていた
ほっとしたような腹が立つような
もやもやとした気分だけが残った
後味の悪い、まだ肌寒い夜のこと

よあけのキス

2005年4月1日 恋愛
夜中にふと目を覚ますと
髪を撫でてた手を休めて
そっとキスをしてくれる
いったいキミはいつ寝てるの?

腕枕を外そうとすると
あわてて肩をひきよせて
ぎゅうって抱きしめる

「もう帰らんとき!」

そんな言葉を背に
ゆっくりと帰り支度を始める
悲しそうな顔は正面から見られない
いつまでこんな夜を繰り返すのだろう

でも…
このままでは
自分にとって本当に大事なものを
失うのではないかという不安

ずっとここにいたい

そう言おうとして
言葉のかわりに
おやすみなさいのキスをした

ごめんね

夜なんか明けなければいい
このままふたりで
蒼い静かな闇の中に

ずっと
ずっと

峰不二子さま

2005年3月30日 音楽
峰不二子さま
いくつになろうとあなたに憧れてます

敵にルパンを売ろうが、出し抜こうが

「ごめんね、ルパン♪」

これですんじゃうんだから!もう!
それで許しちゃうルパンもかっちょいいんだが

つか
大きくなったら峰不二子になる!
黒の皮のつなぎからこぼれそうな胸の谷間に
盗んだ宝石を隠すんだ!
なんて思って幼少時代もあったよな…なんて

ま、胸が手のひらサイズ以上に発達しなかった時点で
とっとと諦めたわけだけども

今でもせめて謝り方は真似してみたいかも

ところで
新TVシリーズの峰不二子の声優さんが
実はバカボンのママだったという事実
コレでいいのだ?

一休さんのナレーションもしてたというから
とんちんかんちん気にしない?

熟女も淑女も使い分けるお声
もしやご教示うけるならばこちらのお方か?

http://www.aoni.co.jp/talent/0511980.html
今日から師匠とお呼びしてもよろしいですか?

彼氏チョイスなこの音楽
イイ気分で夜のドライブ楽しんでます

七色でうららか

2005年3月29日 音楽
約半年ぶり

うららかな春の休日
彼氏の部屋の窓から見える
しっとり雨のサクラを見ながら
Jazztronik聴きつつ
ベッドでじゃれあいつつ
のんびり彼とお花見をば

いいね、花見

好きだとか愛してるだとかの
甘ったるいセリフを聞きながらよりも

サクラを見ると何を連想するかとか
サクラとはなんちゃらかんちゃらなウンチクとか
やっぱり花見には七輪だよなとか
そういうくだらない話が心地いい

なぜか今日の選曲はこの気分
花見ってほれ、踊りだしたくなるやん?
いや、違うか
とにかくうかれ気分だったことには違いない

話の締めくくりとしては
来年のサクラも一緒に見たいね
ってことなんだけども
はは…

少なくとも今まで見たサクラの中では
一番ショボいサクラだったけど
うららかさを満喫したこの時間を
これから春が来るたび思い出すんだろう

36年

2004年11月18日 家族
母が倒れた
入院して手術が必要とのことで
久しぶりに実家へ帰った

今の時代で言うと
シングルマザー

私らの時代では
未婚の母

そういう生き方を選んだ人

慌てて病院へ駆けつけた私に

「(手術)同意書を書いたら早く家へ帰りなさい」

開口一番そう言った
ふん

強がりなところは昔から変わらない
その血は濃く確実に私へと受け継がれている
悲しいかなそれは
どうしようもなく否定しようのない事実

倒れたりするからでしょ?頼むわもう…

他人様が聞いたら
何と労わりのない会話なのだろうが
これが精一杯のコミュニケーション

こうして憎まれ口を叩けるだけでも…と
まずはほっとした
そして大事にしてあげなくちゃと
たぶん生まれて初めて素直に思えた

決して立派な母ではないが
今さらながら母の生き方を
誇りに思えるようになったからなのだろう

そうあっさり認めた自分が照れくさかった
36年かかったけどね
確かまだ独身の時に読んで
私なりに満へーの本
たまに本棚からひっぱり出してきては
何度も何度も反すうするように
その歳相応にかみ砕いて読んでみる
まだ手にとってない方はぜひ

この著者の本川達雄氏によると

一生に打つ心臓の鼓動は約20億回
一生にする呼吸は約5億回
ゾウでも、ネズミでも、人間でも

とすると、人間の時間の概念によれば
ゾウは長命 ネズミは短命だが
それぞれの心臓の拍動を時計として
改めて寿命を見直してみると
ゆったりと動く大きいゾウも
すばやく動く小さなネズミも
同じ長さだけ生きて
そして死ぬ計算になるのだそうだ

自分のサイズを知りたくなる

そんな時もあるよね

ヒミツは後ほど

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