はじまりの雨

2004年10月27日 恋愛
主人と娘が映画に行くというので
じゃぁ私は本屋へ行くわと
車ででかけようとしたその時
朝の天気予報どおり
雨がぱらぱらと降り始めた

どうせ車やし 傘いらんやんね?
なんて言いながら
その日の私は何かを期待していたのか
どうせ荷物になるはずの傘を持ってでかけた

自由に本が読めるスペースと椅子のある
ジュン○堂書店
私のお気に入りの時間潰しスペース
朝から晩までいたこともある

外は雨が降っていたからか
ちょうど夏休みだったからか
店内にはいつもより多めの人がいて
ひとりで座れる椅子を探したのだけれど
たったひとつ長いすが空いていただけ

すっとその場に座り、
前からずっと読みたかった本を読み始めた

読み始めて数分がたったころ
携帯のバイブ音が椅子の上で響いた
あの音は皆さん経験がおありだろうが
硬質な物の上で鳴ると不快感極まりない

とっさにその音の主へ不機嫌な視線を送った

その主は私の視線を気遣ってか
「すいません…」
と一言謝り、
だけどすぐに返信のメールを打ち始めた
今時控えめな男性だなと思った

どれぐらいの時間がたったのか
まだその男性メールを打っていた
たまにふと考えて手は止めるものの

長い返信メールだなと思った
気がついたらその主の指先をずっと見ていた

あぁ、たぶんこの人は
言葉を選びながら打っているんだ
相手はそう、きっと彼女
なぜかその彼女がうらやましいとさえ思った

…つづき&ヒミツは後で

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