9回目

2005年4月12日 家族
彼は若いし結婚なんてまだ早いわ

そう思ってみたが
私が彼の歳には、もうお腹に娘がいたんだ

その頃の私は何を考えていた?
今となっては思い出せないぐらいの過去
何より、幸せだったのかすら記憶にない
ただひたすら帰りの遅い主人を待ち侘び
まだ見ぬ子への愛情でバランスをとっていた

もしや流されていたのは
その頃の私の方だったのかもしれない
結婚・妊娠という幸せの絶頂と呼ばれる時期を
思い出したくても思い出せない

そんな空白の時間を抱えながら
明日、9回目の結婚記念日を迎える

主人は薔薇の花束を買ってくるだろう
結婚記念日には薔薇を抱えて帰ってきて
何気なく私が言った一言は
例外なく毎年律儀に守られている

むせかえるほどの甘い香りに包まれて
私はその時、何を想うのだろう

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